物件はどのように探したらよいですか?

物件探しは漠然としていてなかなか難しいものです。

以下を希望条件を順位づけながらお考え頂けると絞っていきやすいです。

ご予算(家具付かどうかもふまえて)
賃借開始日と期間
地区
お住まいのタイプ(部屋数や間取り)
設備
学校へのアクセス(スクールバスなど)
職場へのアクセス
MRT・スーパー・病院などへのアクセス

ご予算を決める(家具付きかどうかもふまえて)
まずここからスタートです。個人様でのご契約と法人様でのご契約の2種類があります。個人様の場合は予算などをご自身で計算されるので問題は無いかと思いますが、法人様でのご契約時は、家賃をご負担になる会社とまずよくご相談になって下さい。せっかく気に入った物件を時間をかけて探したのに、後で会社に報告したら、予算オーバーで借りられないことがあります。また、予算を考える際にはどの程度の家具が必要かどうかをはっきりさせておいたほうが良いです。基本的に、照明・カーテン・エアコン・ガスレンジ・冷蔵庫・洗濯機のみが付いているパーシャルファーニッシュ(Partially Furnished)と、ベッド・食卓・応接セット・TV等生活に必要な家具がすべて付いている(Fully Furnished)、さらに全く付いていない条件があります。日本人の方の場合、フルファーニッシュ(Fully Furnished)が一般的です。
家具を新しいものにしたい場合、交渉が可能ですが、オーナー(貸主)さんは、家具類の買い替えを渋る傾向にあるため、家賃の大幅UPになってしまう場合も多いです。どうしても新品家具が必要な場合は、テナント(借主)が購入したはうが安上がりになる場合がありますのでお気をつけ下さい。

賃貸開始日と期間
同じお住まいでも家賃は契約期間によって異なります。一般的には、賃貸の場合2年間です。どうしても2年間で借りられない場合はそれ以下の期間で探すことも可能ですが、月あたりの家賃は割り高になります。さらにオーナーさんも短期賃貸を嫌う傾向があるため探すのが困難になることが予想されます。また、短期賃貸物件用としては、サービス・アパートメントがあります。2年間契約で急な転勤などが予想される場合は、ディプロマティック クローズ:転勤免責条項(Diplomatic Clause)を入れる必要があります。※但し最低14ヶ月間は住む必要があり、契約作成時にオーナーさんの了承を取っておいた方が良いです。

地区(立地)を決める
お部屋に住む時間が長い方の都合を優先することが重要ではないでしょうか。
ご家族とご一緒に住まわれる方の場合は、奥様そしてお子様の暮らしやすさを最優先にしたほうが良い場合が多いです。特に海外が始めてのご家族の方は、不安で一杯ですので、毎日いらっしゃるお住まいはリラックスが出来、安心できるのスペースである必要があります。家族のかたが満足がいく生活をシンガポールで送れてこそ、ご主人様の仕事もはかどるのではないでしょうか。なお、単身赴任者の場合は、食事や職場へのアクセスなどを考慮して、場所を決めたほうが良いのではないでしょうか。

お住まいのタイプ(部屋数や間取り)を決める
タイプとしては、コンドミニアム、HDB、サービスアパート、セミデタッチ、ハウス等の種類があります。詳細はこちらをご覧下さい。日本人の方には、コンドミニアムが人気がありますが、最近の地価高騰でHDBも人気が出てきております。また、借りられるお住まいのタイプについては、会社で制限を設けておられる場合も在り、日系企業様の場合、治安上、24時間セキュリティー付きのコンドミニアムを原則とされている場合があります。
部屋数(寝室数)に関してはご家族の方の状況をふまえて、必要最低数をまずはお考え下さい。コンドミニアムの場合、1室の違いで1000ドル程度かわってきます。また、シンガポールで4部屋というと3寝室+1リビングルームのことです。
余談ですが、シンガポールでは、オーナーさんが間取り図を見せてくれるということはなく、部屋数と面積(平方フィート)を基準にします。日本と異なり通常、面積にはバルコニーや専用庭などすべてを含めます。その他、風呂場・トイレの数やストアルームなどが必要かどうかなどをお決め下さい。

設備
駐車場やエレベーターがついているかどうか。通常、アパート1戸に1台の駐車場が無料で付いてきますが、最近の中心部の物件では、駐車場が別途有料になっているものも御座いますので、ご注意ください。なお、低層のアパートメントタイプではエレベーターがないものもありますのでご確認下さい。
コンドミニアムには、プール・テニスコート・スカッシュコート・ジム・BBQスペース等の付帯設備が付いていますが、中心部の新築物件にはテニスコートがない場合も多いですので、テニスが好きな方はご確認をして下さい。一方、特に郊外の大型コンドミニアムでは、階下にミニスーパーやコンビニ等のお店がある所もあり非常に便利です。日本食も買えるところも多いです。

学校へのアクセス(スクールバスなど)
日本人学校やインターナショナル・スクールなどのスクールバスが立ち寄るお住まいを選ばれるのが一般的です。スクールバスが来ていないアパートや、スクールバスが満席のルートのアパートを、知らずに選んでしまうと、後々変更が聞かなくなってしまい取り返しの付かないことになります。特に、ご主人だけ先行してこられる場合は要注意です。
日本人幼稚園・小中学校は、District 5(クレメンティ・ウエストコーストエリア)にあり、さらに新しく作られた日本人小学校は、District15・16・17(チャンギ・イーストコーストエリア)にあります。送迎はスクールバスになります。その住宅までスクールバスが来ているかどうか、定員に達して乗れないという事はないか、さらに小さなお子様の場合は、通学時間を考慮してあげ他方が良いです。スクールバスは、複数の場所に立ち寄りますので、場所によって非常に時間がかかります。早稲田渋谷シンガポール校(高校)へは、スクールバスは有りませんのでお気をつけ下さい。

職場へのアクセス
District21(西部工業地帯のジュロン地区)、District1,2(オフィス・金融街)、District9(商業地区のオーチャード)、District17(空港)等が日本人の方がお仕事をされる主な会社所在地です。これらの場所で通勤事情が異なってきます。例えば、シティ地区では、車通勤ではなく、MRT(地下鉄)が便利です。シンガポールでも、通勤時間は非常に渋滞しており、ERPの費用も馬鹿にはなりません。また、District17(空港)やDistrict21(西部工業地帯のジュロン地区)でお仕事をされる方の場合、MRTが近くにない場合が多いので、バスや車通勤になります。バスの場合は会社まで行くことが出来るバス番号を調べることを忘れずに。

MRT・スーパー・病院などへのアクセス
MRT 近くにあればそれに越したことは無いですが、MRTそばの物件はおおよそ割高です。
バス 最寄のバスのルートをチェックするのを忘れずに。乗り換えなしでオーチャードに行けると便利です。
スーパー 毎日料理をされる方であれば特に徒歩圏にあるかどうかが重要ですのでご確認を。大型ショッピングセンターの中には大抵、NTUC、COLDSTRAGEなどが入っています。
病院 小さなお子様がいらっしゃる場合は特に、日系クリニックならびに地元のクリニックの場所のチェックをしておいて下さい。
フードコート 特に単身の方の場合24時間で食事が取れるところが近くにあると便利です。
コンビニ 24時間空いていますので、近くにあると便利です。キャッシュカードや国際電話などの各種カードなども取り扱っています。